ヴァカアポのクソギャグだげそ~。ちょっとだけゲソアポだげそ~~。
※何も考えてはいけません
※性剣ザグレウスネタもちょっとだけあるので苦手な方はご注意を。
元はこれを書いた前日に行われた謎の闇鍋絵チャで出てきたイカネタです。
『ヴァッカリオ! 助けてくれ!!』
必死なアポロニオの声に叩き起こされたヴァッカリオは兄のマンションへと急いでいた。呼びかけ返しても端末から応答はなく、兄からの悲鳴だけが耳に残っている。
「お兄ちゃん!」
あのアポロニオがヴァッカリオに助けを求めることなんて初めてだ。いつも一人でどうにかしてしまう(死ぬまで我慢してでも)兄が救難信号を発するなんて余程の事に違いない。
マンションの部屋にノックもせずに立ち入り、兄の姿を探す。遠くからヴァッカリオー!と呼ぶ声がしたので、慌てその方向に走った。
「ヴァッカリオ! 来てくれたか!」
アポロニオの声はキッチンから。ヴァッカリオが踏み込むと、そこには大きなイカの足、ゲソに包み込まれたアポロニオがどうにか脱出しようともがいていた。
ヴァッカリオはそっと見なかったことにして廊下に戻った。そうだ、ヴァンガード本部に出勤しないとな!
「待て待て待て!!! 助けに来てくれたのではないのか!?」
「ごめん、これは想定してなかったわ」
いつ、いかなる時でも最悪のケースを想定して動け、などと言われたこともあるが、さすがに「巨大ゲソに囚われた兄」は予想の範囲外すぎた。
とは言え、この状態のアポロニオを放置していくわけにもいかない。ヴァッカリオは頭痛を覚えながら、いまいちどキッチンに舞い戻った。
「だいたいなんでこんなことに……っていうかクサッ! イカ臭っっっっ!!」
「おいやめろイカ臭いとか言うな!! R18になる!」
「あっ、もしかしてこれはゲソではなくしょく……」
「ヴァッカリオ!!! それ以上はだめだ!!!」
イカ臭くてぬるぬるとした触手に限りなく近いゲソに全身をずるずると這い回られつつもアポロニオは叫んだ。冗談ではない、この話はただのクソギャグであってR18展開を迎えるわけにはいかない。今や、迂闊なことを言った瞬間にアポロニオの貞操が危うくなるのだ。
「いやでもしょく……」
「ヴァッカリオ!!!! やめなさい!! っていうかこのゲソ、私の頭に吸盤を張り付けてくる……っ!」
「え、引っ張って身長伸ばそうとしてくれている???」
「その前に髪がとれて禿げる」
ゲソの吸盤をもってしてもアポロニオの身長は伸びなかった。
「お兄ちゃん禿げたらちょっとおいらの好みじゃないかな……」
「なんだと……そうか……では私はゲソにこのまま貞操と髪の毛を捧げるとしよう……」
「ごめんごめんごめん嘘だよ禿げてもお兄ちゃん大好きだよ!!!」
アポロニオの貞操は自分のものだと信じて疑わないヴァッカリオは慌てた。本当に慌てた、一応、この話はゲソアポではなくヴァカアポなので。ヴァッカリオが頑張らなければ、このままではアポロニオは身長が1mmも伸びずにただ禿げただけのゲソアポ感動ストーリーになってしまう。
――そもそも、ゲソアポとしてはゲソの動きが甘すぎる、とヴァッカリオは思っている。
「触手プレイっていうならさ!? もっと先っぽを口に突っ込んだり股の間ずりずり動かしたり胸の――」
「ヴァッカリオ!!!!!! やめろ!!!!!!」
ヴァッカリオの言葉をかき消すように、アポロニオが真っ赤になって大声で叫んだ。胸のアレはさすがにR18に片足を踏み込んでいるからダメだ。
アポロニオに言葉を消されたヴァッカリオはムスッとした後に、腰にぶら下げていた神器を手に取った。
「本物の触手プレイ、見せてやるよ」
「見せなくていい!!」
「起きろ神器! 出番だ!」
「寝ててくれ!! そもそもここで変身の回数を消費するな!!!」
「クソギャグワールドだから大丈夫だよ! いくぞ、ゲソめ! 最強の力、その目……じゃない、吸盤に焼き付けるがいい!!」
ネクタルを身に纏ったヴァッカリオからいくつものぶどうを模した蔦が伸びる。そして――
途中は見せられないことになったが、無事、神剣ザグレウスによって謎のゲソは見事に輪切りに捌かれた。性剣ザグレウスは別途役目を果たした。
あまりにも大量に発生したゲソの輪切りは、アポロニオが痛む腰を抑えながらすべてバター焼きに調理し、近所やアポロンフォースのメンバーに配り歩いたという。
「こんなに大量のゲソ、どうしたんですか? イカ釣りですか?」
「発光してるからイカが大量に寄ってくるんだ」
という謎の会話が繰り広げられたことも忘れてはならない。
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