古来より伝わる100の質問を二人にやってもらいました。ヴァカアポです。ギャグ。特殊な捏造設定を生やしているので、注意書きを読んでください。
追記:
全然気づかなかったんですけど、2万字近くあるっぽいので結構分量多いかもしれません!
空き時間に読もうと思っている方はお気を付けください。
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※お兄ちゃん「未精通」ネタです
※普通に結婚している前提です
※直接的なR18表現はありませんが、性行為に関する質問が多く出てくる関係上、背後注意です
※いつもどおり原作設定・流れ無視。
Fall in marriage!!の2年後ぐらいのイメージですがまあそういうのはどうでもいいですね
とりあえず原作直後ではない、と思っていただければ
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「あの二人に聞いてみた!秘密の100の質問、春の特別チャリティー編、始まります!」
わあああ!っと歓声と拍手がスタジオに響く。
「本日のスペシャルはなんと、番組初の生放送!完全ノーカットでお届けいたします!」
「いつものピー音ヘルプはありませんからね、何が起こるかわかりませんよ〜?」
「いやー怖いですね!本日のゲストは知らない人はいないだろう超大物ですから、我々もね、張り切って突っ込んでいきましょう!」
くだらねー雑談はいいから早くメインゲスト呼べよ!なんて書き込みがあふれる某雑談掲示板。実況スレが乱立しすぎてどこがメインなのかもわからない。
ゲストに対して100の質問を投げ掛けるトークバラエティ、略して百質。
ゲスト次第で視聴率がかなり乱高下するこの番組、本日のゲストが嘘偽りなく超大物であった!
「それでは本日のゲスト、ゴッドナンバーズのお二人、アポロンVIさんとディオニソスXIIさんです、どうぞ!」
万雷の拍手と黄色い悲鳴のもと、二人がてくてくとやってきた。
MCに促されてスタジオのソファに座る。
「どうもーようこそ、起こし頂きました!」
「早速、恒例の一発目、いってみましょう、どうぞ!」
————-
1 あなたの名前を教えてください
「アポロンVIだ。今晩はよろしく頼む」
「ディオニソスXII。よろしく」
————-
名前を名乗っただけで歓声と拍手が沸き上がる。ここまで盛り上がるゲストも珍しいが、この二人なら当然だろう。
「はい、自己紹介ありがとうございます!」
「えー、本格的に番組進行する前に、この番組のチャリティーについてご説明します!」
MCの言葉にあわせて、ぱっとテロップが表示される。
「本日はゴッドナンバーズのお二人に来て頂いておりますが、出演する際の条件といたしまして、番組放送中に視聴者の皆様から寄付を募りたい、ということでして、えー、テロップに出ておりますように、『ヴィラン被害者の会』に対して当番組から、寄付を!行います!」
「応募方法はテロップ、または番組ホームページの方で詳細をご確認くださいね~!あ、テロップは画面下部に出しっぱなしにする、そうです」
今、カンペが出ました、とMCが言うとVIもXIIも朗らかに笑った。場馴れしているのか、緊張している様子はない。
「じゃ、さくさくいきましょうかね!」
「まずは最初の10問!」
せーの、の掛け声で観覧席からも、テレビの前の視聴者からも、実況スレの住民からも、「ヒャクシツ、スタート!」と元気良く発声がなされまして、ようやく番組も本格的に始まった!
————-
2 年齢は?
「私はこの見た目だが、一応もう43歳になる」
「俺は今年33歳になった」
3 性別は?
「「男」」
4 貴方の性格は?
「融通がきかない、生真面目、理性的、とよく言われるな」
「俺は全くの逆。感情的で自由気まま、あー、だらしないって言われることもあるな」
5 相手の性格は?
「よく気が利くしやるべきことはしっかりやる、ここぞという場面でばっちり決めてくれる頼りになる男だな」
「それはだいぶ贔屓目入ってるんじゃないか?……あー、裏表が全然なくて、規則が服を着て歩いているような超堅物」
6 二人の出会いはいつ?どこで?
「病院のガラス越しだな。生まれたと聞いて学校から直接向かった覚えがある。元気よくおぎゃあおぎゃあ泣いていてそれはそれは可愛かったぞ」
「まあ、そういうわけなんで俺は全然覚えてないね」
7 相手の第一印象は?
「可愛い。待望の弟だったからな、いつ家に連れて帰ってくるのか楽しみで楽しみで仕方なかった」
「……記憶にございません。覚えている限りだと、頼りになる兄だなあ、と」
8 相手のどんなところが好き?
「目に入れても痛くないほど可愛いところだな。とにかく可愛い」
「VI、眼科に連れて行ってやろうか?そうだなあ、頼りになるところはもちろん、悪を許さないそのキリッとした姿勢かな」
9 相手のどんなところが嫌い?
「嫌いなところはない。せめて言うなら、なるべく隠し事はなしにしてほしいが……まあ、個人の生き方に口を出すのも野暮だろう」
「あー……その節は本当にスミマセンでした……。嫌いなところね、ちょっと盲目すぎるとこかなー……」
「しかしそれはお前が可愛すぎるから仕方ないのではないか?」
「そういうところだぞ、アポロンVI」
10 貴方と相手の相性はいいと思う?
「良くはないな。考え方や戦い方が正反対すぎる」
「アポロンVIっていきなりこういうこと言うから怖いよね。俺としては前衛と後衛で役割きっちりわけられるから、戦闘やりやすいと思ってるんだけど」
「そもそも一緒に戦わない。戦闘のパートナーといえばアフロディテIXの方が私は好みだな」
「え、振られた。泣く」
11 相手のことを何と呼んでる?
「ディオニソスXII」
「同じく。アポロンだと反応するヤツ多いからどちらかといえばVI呼びが多いかな」
————-
ジングル。明るくなるスタジオ。
「はい、さくっと答えていただきましたー!」
「スイスイでしたね!多少は打合せされてたのかな、って感じでしたけど……え?してない?」
「おーしかもアポロンVIさんはこの番組を見たことがないと!これは後半の質問ゾーンが楽しみですねえ!」
笑い声と大きなどよめきが広がる。実況スレの流れは加速し続け、深夜の夕飯を食べる人の手は減速し続けている。
「えーっと11番の質問、相手の呼び方ですが、これ、プライベートはどう呼んでるんですか?」
「……あ、本名はNG、と。今、英雄庁の方からすぐNGサインでましたね。本日、生放送ということでお二人がうっかり機密をしゃべってしまわないように、英雄庁の方々がこっそりカンペ出してます。どうも、お疲れ様です」
MC二人がそちらの方向に向かってぺこぺこと大げさにお辞儀をした。
————-
11 相手のことを何と呼んでる?→プライベートでは?
「本名は言わなくてよいのだったな?私は本名を呼び捨てにしている。特に愛称では呼んでいない」
「……え、これ俺言わないとダメ?」
「……監査人からはNGではなくGOサインが出ているな……」
「え、本当に?俺のイメージ戦略が崩れるんじゃないか?……はあ、ギャップがあって、良い、と」
「監査人からの圧がすごい」
「ああ、もう!えー言いたくないんですけど、本当に言いたくないんですけど、お兄ちゃん、って呼んでます……」
————-
会場どころか全世界中で大きな悲鳴が響き渡った。悲鳴が響かなかったのは、極一部の元から知っているメンバーだけだろう。
ディオニソスXIIが顔を覆ってうなだれ、隣でアポロンVIはニコニコしている。
「お兄ちゃん!お兄ちゃんと来ましたか!!」
「いやもう、まだ番組始まって30分も経ってないんですけど、これはまた、あれですね、特大な爆弾を落とされましたね!」
「英雄庁の方がめっちゃ笑顔でこっち見てますね。あなたどっちの味方なんですか!……ははあ、なるほど、『英雄庁は市民の味方です』とカンペが出ました!」
わぁぁぁぁっと歓声、さらにそれを上回る盛大な拍手。もとより人気の高い英雄庁だが、ゴッドナンバーズやヒーロー以外の裏方がここまで称賛される事態は珍しいかもしれない。
ヒーロースレに比べてゆるやかだった英雄庁スレが一気に大炎上したのも仕方ないこと……。
「じゃあね、どんどん次いきましょう。はい、ディオニソスXIIさんも元気出して!次の10問、いってみましょー!」
————-
12 相手に何て呼ばれたい?
「お兄ちゃんのままで良い。XII、私が良いと言っているのだからそんなに落ち込む必要はないぞ」
「いやそういう問題じゃなくてね……ああ、俺は別に好きに呼んでくれてかまわない。汚物とかでも」
「すまなかった、本当にすまなかった」
「あー、悪ぃ、ブラックジョーク過ぎたわ」
13 相手を動物に例えたら何?
「難しい問題だな……」
「俺からするとアポロンVIはライオンかな。やっぱりヒーローオブヒーローズだからね」
「ふむ。そうなるとXIIはチーターあたりだろうか。ここぞというところで真価を発揮するあたりが」
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
「難しい問題だな……。昔はよく絵本やおもちゃを買ってあげてたが……」
「何十年前の話だよ、それ」
「いかんな、歳をとると昔のことでもつい最近のように感じてしまう」
「まあたいがいおっさんだからねえ。……あー質問からそれてるって。うーん、俺は……新しい調理器具とか?」
「ああ、それはありがたい」
15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
「別に何もいらないぞ。いつも一緒にいてもらっているだけで十分だ」
「そういうところだぞ、アポロンVI。まあ俺も物欲はそんなに……あっそうだ、今度、酒にあうツマミを作ってほしい」
「ム、酒にあうツマミか……調べて作ってみよう」
16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?
「不満はない。さきほども似たような質問があった気がしたが……?」
「不満はね……あの、料理がちょっと甘すぎる……」
「!!そ、そうだったのか……じゃあ、さきほどの酒にあうツマミというのも……」
「あー……うん、もうちょっと塩辛い方が好み……泣かないで、ちょっと待ってこれ生放送だから!」
17 貴方の癖って何?
「クセか……ああ、ペン回しをしていることが多いとよく言われる。その、得意武器が矢なのだが、どうもそれも手元で遊ぶクセがあるみたいで……」
「矢をつがえる前とか、ヴィランを説得するときとかよく矢をくるくる回してるよな。俺のクセは……なんだろうなー……あ、つい首のチョーカーいじるところとか?」
18 相手の癖って何?
「疲れてくるとよく前髪をかきあげているところ。切らないのか?」
「あー、いや、切らないでおくとプライベートであまり顔バレしなくて助かるから……。相手のクセ……うーーーーーん、あ、靴はいたあとにちょっとだけ跳ねるよね」
「ルーチンワークみたいなものだな」
19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
「ない」
「はいはい。俺をすぐ弟扱いして猫可愛がりしてくるところかな。くどいようだけど俺ももうアラサーなんだからさ……」
20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
「……可愛がると怒る……」
「泣かないでって、生放送なんだからほんと………あー、こうやって突き放すこと言うと怒るというか泣かれる」
21 二人はどこまでの関係?
「知っている人も多いが、夫婦だ」
「ああ、うん、ソウダネ……えー、どうせ後半の質問にもありますがちゃんと最後まで済です。はい」
————-
固唾をのんで見守っていた観客から、バラバラと拍手が起きる。
「はい、ありがとうございました!なかなか言葉に詰まる場面が多くなってきましたね!」
「ええっと、気になるところはですね、料理器具をプレゼントするとのことですが、アポロンVIさんは料理を?お~!家ではいつも料理していると!うらやましいですねえ手作り料理と手作り弁当ですか!」
「ディオニソスXIIさん、一番のお勧めはなんですか?……卵焼き!昔から美味しいと!あ~~~~俺もアポロンVIさんの卵焼き食べたい~~~~!!!」
「それお前個人の叫びやろ!MCやれMC!!……まだまだ四分の一ですから、頑張っていただきたいところです!いったん、CM挟みましょう!」
はい、CMでーす!のスタッフの声と共に、各々トイレやら水分補給やらでスタジオが騒がしくなる。
「たしか質問によってはパスが使えるんだったか?」
「うん、一人3回まで。……もっと後半に取っておいた方がいいと思うよ……」
「そうなのか……それにしても、なんだか普通のインタビューよりも疲れるな」
「まあねえ、答えるたびにリアルタイムで反応あるし、やっぱ編集でカットなしっていうのはなかなか……」
今日はかなりきわどいところまで質問あるし、とヴァッカリオは早くも死にそうな気分になった。
いくらチャリティのため、とは言え、かなりつらい。私生活の切り売りはできる限りしたくないという思いがアポロニオになかなか通じないのだ……。
「はい、CMあけましてみなさん、テレビの前にお戻りになりましたかー?いつも見てくれている人ならね、この先どんどん大変なことになっていくって知ってるでしょうから、ぜひ楽しみにしていてください!」
「割とサクサクお答えしてもらってるのでね、番組進行的には普段よりマキなんですよ、ええ。CM中にディレクターと相談したらじゃあ前半はそのままマキで、後半に時間割こうって話になりまして!いやー楽しみですね!」
黄色い悲鳴と盛大な拍手が観客席から巻き起こる。
ディオニソスXIIはもう露骨に頭を抱え込んだし、普段番組を見てないと言っていたアポロンVIはきょとんとした顔をしていた。
————-
22 二人の初デートはどこ?
「デート……ってしたことあっただろうか?」
「いやあ、どうなんだろうね、個人的にはデートって意識があまりないからな……ああ、婚姻届けを出しに行ったあとに、そのまま公園で弁当を食べたのがデートでいいんじゃないかな」
「なるほど、公園デートというモノだな!」
23 その時の二人の雰囲気は?
「雰囲気は穏やかでとても癒されるひと時だった」
「うん、30代と40代のデートとは思えないほど何もなかったね……あ、お弁当食べたらそのまま帰りましたんで」
24 その時どこまで進んだ?
「……?弁当はお互い完食したぞ?」
「この手の質問はね、後半の方できっちり答えますんで……さきほども言った通り、弁当食べて帰りました」
25 よく行くデートスポットは?
「特に行きつけの場所があるわけではないな。その辺の散歩が一番多いだろうか」
「『行く』というよりは家でゆっくりしているのが一番のスポットじゃないかな。あまり外だとゆっくりできないからね」
26 相手の誕生日。どう演出する?
「ケーキを買ってきてハッピーバースデーを歌う。それ以外に何かあるのか……?」
「ないよ、ない。俺も同じでもいいんだけど……まあ、奮発して高級レストランに行くとかかな。カッコつけたいよ、VIの前でも」
「安心しろ、お前はいつでもかっこいいぞ!」
「はいはい」
27 告白はどちらから?
「XIIからだ」
「俺から。勢い余ったな、というのは正直今振り返るとちょっと恥ずかしい……」
28 相手のことを、どれくらい好き?
「どれくらいとはまた難しい……これぐらい?」(ソファから立ち上がって手で大きく丸を描くアポロンVI)
「お、じゃあ俺の方が好きが大きいな」(同じく立ち上がって大きく丸を描くディオニソスXII)
29 では、愛してる?
「もちろん」
「同じく」
30 言われると弱い相手の一言は?
「何を言われても弱いという自覚はあるが……やはり『お兄ちゃん』だろうか……」
「ちょっとその呼び方、なかったことにしようと思ってたのに……!俺は『ダメか?』って悲しそうに聞かれると何でもOK出したくなる。あれは反則」
31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
「ふむ、相手の人間性によるが立派な人なのであれば私は身を引こう」
「ええ……」
「ああ、『浮気』では不誠実であるから、しっかり先に関係性を清算してほしいところだ」
「いや、そうじゃないだろ……。あー、俺の場合はアポロンVIが浮気なんてしないと思ってますんで……。万が一浮気したら、怒るかな」
————-
「はい、ありがとうございましたー!」
「ところどころね、えー、アポロンVIさんのド天然が炸裂していましたが!」
「そのたびにスタジオに悲鳴が上がりましたけど、確かに、あの天然っぷりは男の俺でも悲鳴上げたくなる気持ちわかりますね!」
天然?私が?と隣のディオニソスXIIにぼそぼそと聞く姿をカメラが捉えている。
「ああ、英雄庁からNG出たんですけど、どこに婚姻届け出したかとか、デートコースについては本人たちの安全保障上の観点でこれ以上の掘り下げはNG、とのことです」
「まあ、そりゃそうですよね!市民の皆さんももし二人がデートしている姿を見つけても、遠くから温かく見守ってくださいね!」
少し照れたように会釈するアポロンVIとディオニソスXII。スタジオの観覧席からは温かい拍手が送られた。普段の番組のような殺伐さがないのも、この二人が醸し出す雰囲気のおかげだろう。
「次はちょっと大変ですが、キリのよい50問までお願いします!」
「頑張ってくださいね~~!」
————-
32 浮気を許せる?
「一般的には不貞行為であるから良くはないと思う。しかし、区によって法律上の定義が違う以上、この場で論じることはできん」
「あー、この質問は個人の感情として、ってことだぞ。俺は嫌だね」
「個人としてか……あまり良い気分ではないが、それがディオニソスXIIのためになるであれば構わない」
33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
「探しに行く。事件や事故に巻き込まれている可能性があるからな」
「同じく。1時間と言わず、15分遅れただけでも心配になる」
34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
「好きなところ……全て好ましいが……一つだけと言えば目だろうか?悪を睨み付ける鋭さもあれば、優しく細めているときもあってXIIの良いところが良く出ていると思う」
「どーも。うーん悩むけど口元かな。アポロンVIは意外と表情がころころ変わるんだけど、一番変化が出るから見ていて飽きない」
35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
「前髪をかきあげる仕種だな。ふむ、そう考えると前髪は切らない方が良いのかもしれん」
「色っぽい姿ねえ……手首や足首が生露出なところが結構グッとくる」
「それは仕種か?」
36 二人でいてドキっとするのはどんな時?
「壁際で顔の横に手をついて迫られたときはドキドキしたな……ほう、壁ドンと言うのか。壁ドンはいいな、たしかに」
「お、ちゃんとアレ効いてたんだ……もちろん、狙ってやったさ。いろいろあるが、突然ある天然のボディタッチとかかな……」
37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
「……」
「……」
「……」
「……あの、嘘ついてました、10年ぐらい……」
「……嘘は苦手だ。隠し事も苦手だ」
「そうですね……」
38 何をしている時が一番幸せ?
「……ぐすっ……料理を食べてもらえるとき……」
「な、泣き止んでっていうかなんでこの質問をこんな中途半端なところに挟むかな!?お兄ちゃんの料理食べてる時が一番幸せだよ!」
「そ、そうか……!」
39 ケンカをしたことがある?
「…………」
「…………」
「…………」
「……あの、したことがありますね、ちょっと前に10年間ぐらい」
「……いや、あれは私が勝手にお前を嫌っていただけだから別にケンカではないだろう……」
「次の質問はパスにしようか?」
40 どんなケンカをするの?
「アポロンVIが回答できそうにないので二人ともパスで!」
41 どうやって仲直りするの?
「仲直りか、仲直りは……二人で話し合ったな」
「ああ、もともとは俺が騙していたのが悪いんだから、真実を話せばちゃんとわかってもらえると思ってた。ま、話した上で絶縁される可能性もあって、怖かったけど……」
「私の方こそ、信じることが出来なかったのが悪かった」
「うん、この話題は生放送で話す話じゃないからおしまい!おしまいにしよう、ね?」
42 生まれ変わっても恋人になりたい?
「場合よっては、だな。別に私より良い人がいて幸せになってくれるならそれで良い」
「意外と自己評価が低いんだよな、アポロンVIは……俺は、もし生まれ変わったら何も気にせずにゆっくり愛し合える恋人になりたいもんだね」
43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
「疲れて帰宅した時、風呂に入れてくれるだろう?あの時にすごくぽかぽかする」
「そっちかあ……アポロンVIが朝早起きして、弁当作ってくれてる時かな。ギリギリまで寝かせてくれて起こしてくれるのがいい」
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
「……隠し事された時」
「ちょ、その話題やめようって言ったじゃん!もー……。あー、ビクッとするのは、俺と仕事以外のものを優先した時かな」
「私の中ではXIIと市民の安寧、世界平和が最優先事項だからな、それ以外に優先すべきものはない」
45 貴方の愛の表現方法はどんなの?
「?普通に愛してると言うぞ。まどろっこしいことをしていては伝わるものも伝わらん」
「アポロンVIは愛情表現がストレートだからね。まあ、俺も同じくかな。言葉にするのが大切だと思う」
46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
「先がいい。年上だからな。後は絶対嫌だ。わかってるなディオニソスXII」
「これは例の件がトラウマになっているヤツですね。あー俺は別にどっちでもいいかな。ただ無駄死にだけはしたくないところ」
47 二人の間に隠し事はある?
「……」
「ない!ないです!もう一切ありません!!」
「私は元々ない」
「ちょっと英雄庁もさあ、事前に質問確認しとけよ!」
48 貴方のコンプレックスは何?
「童顔なところだな。まあ、ほとんどの場合、顔でわかってくれるがごく稀に年齢的な問題で断られることがある。くどいようだが見た目だけで中身はちゃんと成人してるぞ」
「兄が偉大すぎるところかな。皆さんご存じのブラザーコンプレックスってやつ」
49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
「公表済み」
「反対する人とも周りにはいなかったかな」
50 二人の愛は永遠だと思う?
「永遠、という言葉はあまり信用ならんが……命あるかぎり、愛することは間違いない」
「こういうことさらっと言えるアポロンVIが男らしすぎて。俺は死んでもアポロンVI一筋だ」
———-
「はい、お疲れ様でしたー!」
「お二人にはハードな質問もありましたね、アポロンVIさんが涙ぐんでしまって!そちらにつきましてはね、ディオニソスXIIさんも、生放送でする話ではない、と言ってましたが、英雄の方からもNGが出ておりましてね」
「機密上の理由、ということで、みなさんが一番気になるところだとは思いますが!残念ながら、お話できません、ということです」
「まあ、アポロンVI推しの俺としては、泣いてまで話してほしくはないって感じです!そうだよなーみんなー?」
MCの掛け声に、観覧席から拍手が巻きおこった。アポロンVIファンは統率が取れていることで有名であり、本人の嫌がることは絶対にやらない品行方正な集団として有名でもある。
ちなみにこのMCの百科事典記事には、たった今「アポロンVI推し」の一行が追加された。
「はい、それでは次から大人の50問!」
「お二人とも成人されてますからね、どんどん突っ込んでいきましょう!!」
「その前にちょっと長めのCM、どうぞ!」
「英雄庁のCMも流れるから全部見てね~!」
スタッフの合図とともに、スタジオの空気がまた緩やかになった。
「すまない、お手洗いに行ってくる」
CMに入ったとたんに、アポロンVIはソファを立ってディオニソスXIIの顔も見ずに駆け出した。
その様子を見ていた観覧席も、撮影スタッフもディオニソスXIIを心配そうに見やる。
「ディオニソスXIIさん、すみません、変な質問入ってて……」
謝罪に来たのはMCの二人だ。
「あー、気にしないでくれよ、あの質問毎回入ってるヤツだろ?たまたま俺たちと相性悪かっただけだって。そっちより、俺を裏切った英雄庁の方に責任あるでしょ?」
と、ふざけた声音で、近づいてきていた英雄庁の監査人をヘッドロックした。
ギブギブ!と叫ぶ監査人の様子に、MCがホッとした表情を浮かべる。
「今回CM長いんで大丈夫だとは思いますけど……一応、メイク直しの時間も考えてアポロンVIさんが戻ってこなかったら呼んできてもらえますか?」
「ああ、わかった。ま、大丈夫だろ」
呼びに行ったらそのまま二人でどっかバックレるかもな、とディオニソスXIIはおどけて言った。
かくして、アポロンVIはCMが終わる前に戻ってきた。多少、目が赤くうるんでいるようにも見えるが、まあ、バレないだろうし、バレたところで視聴者も全員察するだろう。
メイク係が慌てて目の周りを整え、さっと戻っていた。CMが終わる5秒前のことだった。
「さて、CM終わりましたね!どうでした、英雄庁の新CMは!」
「いや~今回用にゲスト二人の戦闘シーンをたっぷりお届けの90秒!そのね、カッコいいCMを見たあとでこんな質問続けていいのか?いいのかー!?って気もしますけど!」
「じゃあ最初の小手調べ、5問だけいってみましょう!」
————-
51 貴方は受け? 攻め?
「受け?攻め?とはなんだ?」
「あー……セックスするときに、どっちが突っ込む方か、ってこと。俺が攻めだね」
「なっ……セッ……!こ、こんな破廉恥な質問を……!」
「もーだから言ったじゃん後半ヤバいって……ちなみにどんどんカゲキになっていくからパスの使いどころには要注意だぞ、アポロンVI」
「ぐっ……私はディオニソスXIIの言うところの受け、だな」
52 どうしてそう決まったの?
「ふむ、これは……ああ、英雄庁からOKが出たな」
「え、それバラしちゃうの?それはバラしてもいいやつなのマジで?」
「私の醜聞ではあるかもしれないが、特別、ヒーローとしての活動に影響はないうえ、啓蒙活動になるとの判断だそうだ。……お前はイヤか?」
「いや、アポロンVIが大切だと思うのなら」
「……ありがとう。では、少し真面目な話をさせてもらう。私たちがその、攻め受け、だったか、そういう役割が決まったのには私に原因がある」
「原因っていういい方は良くないと思うなあ」
「それもそうか……まあ、とりあえずそれは置いておいて。私は見てのとおりヒーローとして覚醒した年齢で体の状態が固定されている。つまり、14,15歳あたりの状態で成長が止まっているのだ。それで、はっきりここで公表するが私は精通していない。つまり、射精ができない体なんだ」
「神力が強すぎる弊害だな。神力を抑制する薬を服用すればいいんだろうが……」
「それをしたら大切なときに力を発揮できなくなるからな。そのようなことは許されるものではない」
「ま、もちろんそれ以外にも体格差とか、その他いろいろ考えた結果だけどね」
「うむ。だが、神力の制御がうまくいっていない人間にはこういった弊害、病気になることもあるということをしっかり知ってもらいたい。もし、体の不調で困っていることがあれば最寄りの医療機関あるいは英雄庁の相談窓口へ連絡をしてほしい」
「……っと、英雄庁の監査人からカンペ。あ、これが相談窓口の電話番号ね。もちろん、体の不調以外に心の不調とかもあるだろうから、些細なことでも、何か悩みがあったらいつでも気軽に相談してくれ」
「意外なことでも神力が影響していることもある。ヴィランになってしまう前に、まずは相談してほしい」
53 その状態に満足してる?
「私は問題ないが……」
「俺も問題なし。むしろ、いつもアポロンVIに負担ばかりかけさせてすまないと思っているよ……」
「ディオニソスXIIは優しくしてくれるから、そうそう負担だと思ったことはないよ」
「そういうとこだぞ、アポロンVI」
54 初エッチはどこで?
「……この手の質問、あといくつあるんだ?」
「50問。はい、イヤそうな顔しないでサクサク答えるよ。これはアポロンVIの部屋だね」
「ああ、さすがに、その、ラブホテルはちょっと……」
「これからは町で見かけてもみんな見ないふりしてくれよな!」
「XII!!」
55 その時の感想を・・・・
「感想……う、嬉しかったな……死ぬほど痛かったが」
「相当頑張って慣らしたつもりだったけど、なかなか……お互い、神力のおかげで回復できたものだったな……」
「ああ……」
「男同士は男女に比べるとまだマイナーだから、あまり性教育も進んでないだろ。もし、この番組を見ていてそういうのに興味がある人はちゃんと事前勉強していけよ!パートナーを傷つけるだけじゃなくて、自分もケガや病気になる可能性があるからな」
————-
スタジオに明りが灯り、一拍空いてから拍手がパラパラと起きる」
「はい、ありがとうございましたー!」
「途中、アポロンVIさんからね、衝撃の告白がありましたが……えー、これについて、公表を今回していただいたわけですけどね、やっぱり、結婚しないのはこれが原因だったんですか?はい、はい、なるほどね、それも一つの理由だったけれども、ヒーローとして家庭を持つのは難しいと思っていたと、なるほど」
「……自分、正直いいっすか、さっきアポロンVI推しって言いましたけど、もう、アポロンVI様のヒーローに対する姿勢に、今めちゃくちゃ感動してて、泣きそう」
「泣きそうっていうかお前もう泣いてるやんけ!あ、ちなみに、観覧席でもね、何名かちょっと泣いている方がいるようですけど……アポロンVIさんとしては、特別、気に病んではいないと。はい、ははあ、受け入れてくれるパートナーがいれば何も怖くない、という。いや~惚気ごちそうさまです!」
少し、しんみりとした空気を吹き飛ばすかのようにMCが笑いをとった。ディオニソスXIIが、照れたような笑みを浮かべて頭をかく。
「あ、さきほどの相談窓口の電話番号ですけど、画面下部テロップに追加しますので、お二人が再三言ってましたとおり、悩んでいること、気になっていることがあったらぜひ電話してみてくださいね!」
「じゃあ次の5問行ってみましょー!」
————-
56 その時、相手はどんな様子でした?
「あー……必死な顔をして可愛かった」
「VI!!!!!!!」
「私は嘘はつかないし隠し事はしないからな」
「ぐっ……!相手は……正直、めちゃくちゃ痛そうだったからかわいそうでこっちが泣きたいぐらいだった」
57 初夜の朝、最初の言葉は?
「……すまない、覚えてないな」
「同じく。嘘ついてるわけじゃなくて本当に覚えてない……まあ、俺たちの場合事前準備から少しずつ進めていたから、あまり『初夜』って感じはしなかったしな」
58 エッチは週に何回くらいする?
「しゅ、週!?」
「あーVI、落ち着いて、普通の人はね、週に何回もやったりするんじゃないかな……知らないけど。」
「私たちはどうしても忙しいから、月に1回程度だろうか?」
「そうだね。……正直、お互い歳もいってるからそこまで性欲があるわけでもないし」
「!も、もしかして私は性欲が薄い方なのではないのだろうか……?他人と比べたことがなかったが、精通も平均より遅いようだし……すまない、XII、私のせいで……」
「気にしてないって!別にセックスだけが大切なわけじゃないし、俺としてもまあ、ゆっくり穏やかな時間を過ごせるほうが嬉しいからさ」
59 理想は週に何回?
「…………」
「なんで俺の方を見るの……」
「私は今のペースでも十分だから、XIIがどうなのかと気になって……」
「いや、俺もさっき言ったとおり今のペースで満足だからなあ……いいんじゃないか、今までどおりで」
60 どんなエッチなの?
「……?」
「あーあーあー普通です普通!VI!なにそれみたいな目でこっちを見ない!ほかの人も残念そうな顔をしない!」
「ふ、普通じゃないセックスがあるのか?」
「ありません!!!」
————-
スタジオは薄暗いまま。あれ、という顔をするアポロンVIとディオニソスXIIだが、MCがマイクをとったことで演出なのだな、と気づく。
「なかなかね、赤裸々な回答が続々と来ていますが!ここからはさらにアダルトコースになりますのでね!」
「ご家族で視聴中の方は気まずくなるかもしれません!それを考慮してこの深夜帯なんですけど!」
「はい、というわけで回答いただいた中で気になる点ですけど……えー、ちょっと踏み込みにくいですが、ディオニソスXIIから見て、アポロンVIはどうなんですか?第三者からすると非常に、その、ピュアに見えるのですが」
ディオニソスXIIはアポロンVIをちらっと見た後に、非常に重々しい声で「お察しのとおり、超絶ピュアです」と答えた。
会場から黄色い悲鳴がわく。回答のあるたびにぼちぼちわいていたけど、一層わいたところだ。
実況スレは「ピュア」の三文字で埋め尽くされ、世界的SNSも「ピュア」がトレンドになり、ありとあらゆるサーバーが破壊され、世界は「ピュア」の炎に包まれた!
「ピュア!!!!」
「大変なことですよ、これもう完全に犯罪じゃないですか、ディオニソスXIIさん……洒落にならない、と!見た目もアウトですが意外と中身もアウトなのでは……?」
「まあアポロンVI様もね、ちょうど14,15歳ぐらいでヒーローになって活動してますから、やっぱね、その辺の男どもが頭ン中スケベでいっぱいになってた頃には正義を遂行していたわけですから、本当に、頭が下がりますよ」
スタジオ内に拍手が大きく鳴り響く。アポロンVIがそっと会釈をした。まあ、本人は微妙な顔をしていたが。
「では次いきましょう!半分もすぎましたし、あと少しです、頑張ってください!」
「次は10問連続でお願いします!!」
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61 自分が一番感じるのはどこ?
「なっ……なんと破廉恥な……!!」
「どうする?パスにする?」
「パス!!!!」
「はいはい、じゃ、俺も合わせてパスにします」
62 相手が一番感じているのはどこ?
「相手か……そうだなディオニソスXIIは……」
「ちょっと待って待って」
「なんだ?」
「いや、さっきと同じ質問だからさ、こっちもパスしようよ」
「む……さきほどは私のわがままでパスにしたからな。XIIがそう言うならパスにしよう」
「パスだよこんなの!!!」
63 エッチの時の相手を一言で言うと?
「可愛い」
「可愛い」
「……可愛いか?私が?」
「いやあ自覚ないけどすごい可愛いよ、っていうかおっさん達がお互いに可愛い可愛いってただの地獄だな」
64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?
「嫌いではないな。好きかといわれると……その、準備とかが多少面倒くさく感じることがある……」
「あー俺は結構好きかな。もうぶっちゃけトークでいくけどさ、普段の私生活だと兄面してばかりのこの人が、俺に縋ってくるってのがね……え?違う、そんな意味じゃないって別にウザいとか思ってないよ違うってお兄ちゃん誤解だよお!」
65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?
「???普通に、風呂に入って身を清めてからベッドインだが……」
「そうだね、普通が一番だよ」
66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)
「シチュエーション……?」
「質問っていうかこれもう変なこと教える時間になってるからやめて!!」
「あ、場所で言えばラブホテルというものには一度行ってみたいな。最後に旅行に行ったのが……いつだ、もう忘れたぐらいなんだが……」
「この人ラブホテルのこと普通の観光ホテルと勘違いしてる……!?」
「?恋人や夫婦専用の大人のホテルではないのか?なかなか、私の童顔で赴くのは恥ずかしいものがあるが……」
「だいたいあってるのがすごく悔しい」
67 シャワーはエッチの前? 後?
「先だな。まあ、私たちの場合は事前準備もあるから、自然と先にシャワーを浴びることになる」
「後だと疲れ切ってることが多いからなあ……」
68 エッチの時の二人の約束ってある?
「特にないんじゃないか?」
「ないね。俺たち普通だし。普通だっつってんだろ!」
69 相手以外とエッチしたことはある?
「ない。その、40歳にもなって経験がないというのも恥ずかしいものだが……」
「いやあそれが逆にいいんだよ、アポロンVI。誇っていいよほんと。俺は……あーあります、女性の方で」
「突っ込む方か?突っ込まれる方か?」
「突っ込む方だよ!!」
70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?
「それは意味がわからないな。まあ、個人の趣味ではあると思うが。私は明確に反対だ」
「俺も反対かな。そもそも、愛してるから体をつなぎたいって思うタイプ」
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「はい、お疲れさまでした!すみませんね、変なことを教えるような質問ばかりしてしまって!」
どっと笑いが起きる。頭を抱えるのはディオニソスXII、きょとんとしているのはアポロンVIだ。
「いろいろ気になる点もありますが、とりあえずは、ぜひ今度ラブホテル行ってみてくださいねー!片付けとかやらなくていいから楽ですよ!高いところだと男同士の準備に使うアイテムなども一通りそろってたりしますから」
「……ああ、アポロンVI様の目が輝いてるまぶしい……!非常に個人的には、そのまま、ピュアなままでいていただきたいです……。というか、ピュアなのが予想どおりすぎて感動しましたね」
「お前、さっきから完全にMCの仕事放棄しとるやないかい!実はですね、ちょっと時間も押してきていますので、次の10問、さっそくいってみたいと思います!!」
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71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?
「犯罪は許さない。必ず見つけ出し、処断して見せる。正義の名のもとに!」
「同じく。絶対に見つけてこの手で裁いてみせる」
「そもそもディオニソスXIIがその辺のヴィランに負けるとは思えないのだが」
「それ言ったらこの質問の意味がなくなるからやめよう、な?」
72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?
「うーん……?最中が一番恥ずかしいぞ」
「それ言っちゃう!?……俺は前の方かな。後は愛おしいって気持ちばかりだから、恥ずかしさは特にない」
「XII……!」
73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?
「……親友は……すでに既婚者だし……その、もう亡くなっていて……」
「ちょっと待ってそれは具体的すぎるからやめよう。ああ、ほら、英雄庁からもめちゃくちゃNGサイン出てるし、っていうか出すの遅くない!?……あくまでも親友のような人、だ」
「ム、そうか。まあ、どちらにせよないな。応えてはお互いのためにならない」
「同じく、拒否かな。むしろちょっと軽蔑するかもしれない」
74 自分はエッチが巧いと思う?
「……絶対に下手だと思う。すまないXII……」
「いや別に俺も巧いわけじゃないから……二人でこれからたくさん練習していけばいいじゃないか」
「そうだな。まずはラブホテルとやらに行ってみよう」
「……そうだね、ラブホテルからだね、まずは……」
75 相手はエッチが巧い?
「巧いと思うぞ。いつも優しいし、暖かくしてくれる。……他に比較対象がないから、わからないのだけれど」
「あー……正直に言うと、巧くはないよね……」
「私が下手なのは当然だろうな。どうやったら巧くなるのだろうか?」
「……うん、今度、一緒に勉強しようか」
76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?
「……?特にない、かな?」
「俺たちいわゆる淡泊な部類に入るからねえ。そこまで燃え上がったりするわけでもないし。あ~……いや、やっぱ言うのやめておこう」
「なんだ?気になるではないか」
「後で教える」
77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?
「好きな顔か……どの顔も愛おしいと思うが、選ぶとしたら終わり際にキスをしてくれる時の顔かな。満足そうな表情をしてくれていることが多くて、私もうれしくなる」
「赤裸々すぎて恥ずかしい……俺は……始める前にじっと見てくるのが結構好き、かな。今からがっつりヤるんだけど、わかってんのか?みたいな」
「す、すまないよくわかってなくて……」
「そうじゃないんだよアポロンVI!気にしないで今のままのアンタでいてくれ!!」
78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?
「それが必要なことであれば構わない。真面目な話をすると、神話特性上どうしてもセックスが必要になっている人もいるかもしれない。恋人以外としてはいけないという法律もないし、問題ないだろう」
「俺はやめてほしい派。まあVIはする気ないと思うけど」
79 SMとかに興味はある?
「え、えすえむ?」
「興味ないよね?ないって言ってお願いだから!」
「いや、私はSMというものを表面しか知らないからな……勉強してみても良いかもしれない」
「良くありません!!!!ちなみに俺は興味ないって言ったら嘘になるけど、今の状況で大満足なので興味ないです」
「嘘をつくな!!!」
「そこは反応しないでよお!」
80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?
「どう……とは?別にどうとでもないのでは?新しい彼女でもできたのかな、と思う」
「そういうことじゃないけどそういうことなのか……?そうだなあ、たぶん忙しいんだろうな、って思う。どちらかというと身体の方が心配だな」
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「はい、ありがとうございました!」
「さてはて、ディオニソスXIIさん、この番組をご存じでしたら『後で言う』はダメだってことも知ってますよね~?」
「どんな質問にもしっかり回答していただかないと!さあさあ!何を言いたかったんですか?」
観念したディオニソスXIIが席を立ち英雄庁の監査人と何やらこそこそ会話をしている。そのうち戻ってきたディオニソスXIIは深いため息をついた。
「何やら相談してましたけど……おおーっと!英雄庁からカンペ出ました!『全部言っちゃってOKです!!』と!これは力強いGOサインだーっ!!」
「ディオニソスXIIさん、言っちゃってください!……はー!『18禁なエッチなセリフを言ってほしい』、と!!具体的にどういうセリフなんですか!?どういうセリフをアポロンVI様に言ってほしいんですか!?!?!?」
「いやいやいや、18禁だから!言っちゃダメですからね!ピー音なし生放送なんだから!はい、観客もお前も煽らない!!!」
顔を真っ赤にしたアポロンVIが俯いて黙っているし、ディオニソスXIIは顔を覆って天を見上げた。
「皆さんもね、ぜひ何を言わせたいんだろうって予想してみてくださいね!じゃあ次の10問いってみましょう!」
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81 強姦をどう思いますか?
「さきほどもこの質問なかったか?」
「似たようなのが。まあ、ナシだねナシ」
82 エッチでツライのは何?
「やはり挿入だな。とにかく大きいものだから非常に痛い。自分ではもう大丈夫だろうと思っても実際入り始めると全然足りなかった、と後悔することがある。……いつも迷惑かけてすまないな、XII」
「俺にはアポロンVIの回答しても良い・悪いの基準がよくわからないよ……!あー、俺はまあ、突っ込む側なんだけど、こちらとしてもやっぱり挿入するときはね……。少し下品な表現で申し訳ないけど、締め付けが良ければ良いってモンじゃないってことを教えてくれる」
「すまない、XII……」
「謝らなくていいって。あー、あの、アレ言ってもいい?あ、いいの?じゃあ……アポロンVIと英雄庁からOK出たんで言ってしまいますけど、ある程度はセックスも慣れってあると思うんですよ。で、最初の方に言ったとおりVIは体の成長がほとんどない、止まってる状態なんで、いつまで経っても慣れるってことがなくて……」
「負担をかけるな、XII。だが、神力を鍛えるトレーニングを行えば肉体も強靭になっていく。我々も神力を一層鍛えていくべきでは?」
「そういうトレーニングの第一人者になるのかなりたくないなあ」
83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?
「私の部屋でしか経験がないからな……しかしスリリングとは……?」
「あー、なんか、飲み差しのコップをサイドテーブルに置いてて落ちそうでヒヤヒヤするとかじゃないかな!!!!」
「なるほど、そういうことか」
84 受けの側からエッチに誘ったことはある?
「私からか?誘う、というかスケジュール調整が必要だからいつが良さそうか聞くぞ」
「まあそうだね。俺からも誘うっていうよりは次いつ空いてる?だし」
85 その時の攻めの反応は?
「一生懸命スケジュールを調整してた」
「月イチ程度だからね、そりゃ張り切ってスケジュール調整するよ」
「……やはり回数を増やすか?」
「増やすためには俺たちが出動しなくても済むような、そういう平和な世界にして欲しいね。市民のみなさんも俺たちの夜の生活のためにご協力お願いしますよ」
86 攻めが強姦したことはある?
「ない。さっきからこの強姦に関する質問が多いのだが……世のカップルはこういうことをやるのか?」
「やりません!!!!強姦は犯罪だって言ってんだろ!!!!」
87 その時の受けの反応は?
「されてないから答えられない」
「あ、カンペ。『もしされたら?という想像で』だってさ」
「ふむ……何か理由があるのだろうと思うし、それでディオニソスXIIの気が晴れるのであれば、別に私は気にしない。好きにするといい」
「そういうとこ、ほんとさ……」
88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?
「ディオニソスXII」
「即答だこれ。まあ、俺もアポロンVIということで」
89 相手は理想にかなってる?
「理想に叶いすぎているな。このような素晴らしい伴侶が持てて私は幸せ者だと思う。ディオニソスXII以外は考えられない」
「ありがとう、VI。俺も……まあ、最初から割と兄を理想と見ていた節はあったから、回答はかなっている、一択だな」
90 エッチに小道具を使う?
「こどうぐ?」
「コンドーム使うよね俺ら!!!!!!!」
「そうだな。男同士の場合は妊娠こそせずとも、病気になる可能性が高いからコンドームは必須だぞ」
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質問への回答が終わったところだが、MCはスタッフと何やらやり取りをしている。
「はい、すみません、ちょっと英雄庁からお知らせが来てましたので。どうもお二人とも回答ありがとうございました!」
「端々からお互いへの強い愛が伝わってきますね~!俺としてはやっぱりアポロンVI様のピュアっぷりがね、ほんとディオニソスXIIさん、大切にしてくださいよ……!」
ディオニソスXIIがぺこり、と会釈すると、会場から暖かい拍手が巻き起こった。
「えー、それでですね、英雄庁からのお知らせというかお話なんですけど、さきほどもお二人が話してたとおりね、なかなか神話特性があって夜の生活に難儀している、と。こういった点もね、テロップに出ています相談窓口の方にご相談いただければ、ということです」
「そうですね、ええっと、また、ヒーローになれるほどの神力がなくとも、思春期で心身ともに不安定な方向けの性教育も行っていくように現在カリキュラムを構築中、とのことで……各学校に英雄庁から人材を派遣して、カウンセリング室を作るようなことも検討中だそうです!」
アポロンVIがうんうん、とうなずく。察しの良い人間は、この人が各部門にそういうことを働きかけたんだろうな、とその様子を見て思った。
今日も、自分の実体験を交えつつ啓蒙活動に余念のないヒーローオブヒーローズ。今日の番組で、アポロンVIの評判が落ちるということは間違ってもないだろう。むしろ現在進行形で青天井に爆上げ状態である。
「では、ラスト10問です!」
「いっちゃってください!!!」
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91 貴方の「はじめて」は何歳の時?
「はじめて?……ああ、セックスのことか。41歳。結婚したタイミングだな。世間とはずいぶんズレてるとは思うが……」
「俺は……あー、18歳のころ……」
「ほう、彼女がいたのか?」
「いや、風俗。一般市民と関係を持ってこじれるよりは、ってことで、同僚に風俗を教えてもらったときが最初かな」
「同僚?」
「英雄庁NG!NG出して!!!!」
「NGが出たな。トップヒーローの交友関係はデリケートなものだから仕方あるまい」
92 それは今の相手?
「そうだ」
「違う。そういうハジメテに感傷を覚えるような歳じゃないしね」
93 どこにキスされるのが一番好き?
「こっこれは……!パ、パスをだな……」
「もう使い切ったよ、お兄ちゃん……。あ~俺は頭かな。すごいほんわかする」
「私は……頬が好き、だな。昔、私がヒーローの活動をして家に帰ると、よくXIIがお帰りのチュー!ってやってくれたのを思い出す」
「まだ覚えてるんだ恥ずかしい……」
「今でもやってくれるではないか。兄は嬉しいぞ」
94 どこにキスするのが一番好き?
「どこ?ディオニソスXIIならどこでも愛おしい。しいて言えば、額だろうか。前髪をかきあげてキスをするのが好きだ。……やはり前髪は切らなくても良いかもしれん」
「すごいめちゃくちゃ爆撃される。うーん、どこもいいけどな……個人的に手の甲が結構好き。この手でいつも戦ってるんだな、って思うとお疲れ様って言いたくなる」
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?
「喜ぶこと……?すまない、かなりいっぱいいっぱいだからそこまで気が回ってなくて……」
「ああ、気にしないで。どうだろうな、俺もあまりわからないかな……。あ、でもキスしてあげると嬉しそうな顔するのは知っている」
96 エッチの時、何を考えてる?
「特に何も考えてないか、大きくなったなあ、と思う」
「大きくなったって……。じゃあ、俺はVIのこと可愛いなあっていつも思ってる」
97 一晩に何回くらいやる?
「1回だが……ふ、普通は何回もやるのか?」
「それは人それぞれだから!!!!1回やってあとは朝までゆっくり寝るってのが俺は好きだな」
「そ、そうか……それなら今までどおりで問題ないか?」
「もちろん。今までどおりで満足だよ」
98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?
「自分で脱ぐ」
「同じく、自分で脱いで……二人そろって全裸スタートだよね」
「そうだな。やはり、事前準備やらなにやらを考えると、服を脱がせるというのは我々にはハードルが高い……」
99 貴方にとってエッチとは?
「XIIを目いっぱい感じられて、良いものだと思う」
「そういう……そういうとこだよ、VI……!俺もVIで満たされる感じがして、好きだなあの空間」
100 相手に一言どうぞ
「これで終わりか?疲れたな……お疲れ」
「そういう……のじゃないと思うけどこの質問……まあ、でも、お疲れ様」
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明るくなるスタジオ、まぶしそうに眼を細める二人、盛大な拍手。
「最後までお疲れ様でした!ありがとうございます!!」
「非常に回答しにくい質問もあったと思いますが、いずれも真摯にお答え頂きました!」
「いやー、お互いにね、お互いのことをすっごく大切に思っててね、ラブラブっぷりがこちらにも伝わってきましたよ!あー暑い暑い!!」
大仰な手ぶりをするMCの動きに、ドッと笑いが漏れる。
「っと、カンペ出ました!現在のチャリティの寄付金額ですが……えっこれっ……!」
「うそでしょ……あ、しかも、これまだ集計中、と。たぶん前半の50問分ぐらいしか入ってないと……!」
MCの声と、画面に表示された金額テロップにスタジオから大きなどよめきが広がる。
その金額は明らかに桁がおかしく、他テレビ局が毎年行っているチャリティ番組の数倍、数十倍にも及ぶものだった。
「あー、実はですね、寄付と同時にコメントもいただいているのですけど、いくつか紹介いたしますと、『二人のアツアツな姿が素敵です』『ディオニソスXIIのギャップに笑えました!でも、その歳でも兄弟仲がよくてうらやましいです』『すごく穏やかな気持ちになりました』など、ありがたいコメントをいただきました!」
「どのコメントもね、後でお二人にお渡ししますので……そう、まだ寄付は受け付けていますから、ぜひ!!!あ、でも英雄庁からNG出ましたね、なになに……『18禁の言葉はコメント禁止、あとでディオニソスXIIが直々に教える楽しみを奪わないで!』だそうです!良かったですね、ディオニソスXIIさん!」
ディオニソスXIIとアポロンVIが二人そろって顔を真っ赤にして俯く姿をカメラが抜く。
「はい、すみません、もう時間が押せ押せで、いろいろ、言いたいこともたくさんあると思うのですが!生放送ですので!」
「非常に惜しいですがこれにて終わり、となります!」
「では最後にお二人に一言ずつ、いただきましょう」
「えー……まずは、ご覧いただいた方々に感謝を。また、寄付金については有効活用することを約束しよう。私たちヒーローも、神話特性で苦しんでいることや悩んでいることも多い。一人で悩まずに、いつでも相談に来てほしい。今日は楽しい時間を過ごせてよかった。ありがとう」
「VIが固い挨拶をしたので、俺はこの番組らしく……。いろいろ、パートナーの新しい一面が見れたり、普段言えないこととかも言えて非常に楽しかったですね。100問はキツいし、ハードな質問が多かったので次回は遠慮します!もう呼ばないでくれ!!」
ディオニソスXIIの言葉に、スタジオ全体が笑いに包まれた。
「はい、はい、ですけどね、絶対これ今回視聴率ヤバいと思うんで、覚悟しておいた方が良いかもしれませんね!!!」
「次回があれば、またぜひお願いしたいと思います、というところで!あっという間の時間でしたね、それではみなさん、さようなら~~~~!」
MCが手を振り、ディオニソスXIIとアポロンVIもカメラに向かって手を振る。
スタジオの照明が暗くなり、スタッフロールが流れ終わる、直前。
アポロンVIの肩を抱き寄せてキスをするディオニソスXIIの姿をカメラはしっかりと映してた。
そのわずか数コマで、再び観覧席もテレビの前の視聴者も実況スレも、阿鼻叫喚に落とされたことを二人だけが知らない。
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