お題ガチャより「最初は入りきらなかったはずなのに、いつの間にか入り切るようになっていた平均よりかなり上のサイズをお持ちのヴァ。」
朝勃ち、それは健全な男の生理現象。つまり、超健康体に生まれ変わったヴァッカリオは朝勃ちするのであった。
「昨日もガッツリ出したんだけどな〜」
溜まっている感じはしないから、昨日、アポロニオの中にたっぷり注ぎ込んだのは夢ではなさそうだ。お腹が膨らむまで飲まされたアポロニオの「もう無理」が聞けてヴァッカリオもヴァッカリオの息子も大満足したはずだったが。
ぴよん、とフルパワーモードのイチモツをそのままに、キッチンにいるだろうアポロニオのもとへと向かう。いい匂いと調理音でヴァッカリオの腹はぐうと鳴った。
「お兄ちゃん、おはよ」
「起きたかヴァッカリオ、おはよ……う……」
振り返ったアポロニオは真っ先にヴァッカリオの股間に気付き、言葉を失った。次に顔をみるみると真っ赤に染め上げて、口をパクパクとさせている。
「お、お前は! パンツぐらい履いてきたらどうだ!」
「え〜? これじゃあパンツ履けないもーん」
ヴァッカリオはわざとらしく子供じみた口調で言うと、アポロニオに抱き着いて腰を押し付けた。ぐりぐり、何回も擦り付けるとアポロニオが逃げるように身体をよじる。もちろんヴァッカリオそれを逃すわけもなく、抱きしめる力を強くした。
「こら!」
「じゃあお兄ちゃんがどうにかしてくれる? パンツ履けるようにしてくれる?」
「っ!」
ヴァッカリオはにやにやとした笑みを浮かべながら、アポロニオの手を取って自分の股間に押し付けた。アポロニオがなんとも言えないうめき声を上げながら、さわさわとヴァッカリオの股間をまさぐる。
ふと。アポロニオは目を瞬かせた後に、ヴァッカリオの顔を見上げた。
「……改めて思うのだが」
「え、なに?」
「大きくないか? 大きすぎないか??」
「気のせいだよ標準サイズだよ」
ディオニソス区の、という一言だけは、ヴァッカリオの心の中にしまっておいた。おそらく、実年齢以上に若い少年少女が満ちているアポロン区の平均よりは、だいぶ大きいことは間違いない。
アポロニオはしかめっ面をしながら、手で何やらアレの大きさを計っている。むむむ、と思案した後に、もう一度、口を開いてヴァッカリオに尋ねた。
「どう考えても、人体に入るサイズとは思えないのだが」
「……そうだね、最初の頃は半分も入らなかったよ」
「…………つまり」
「今は全部入る」
アポロニオはヴァッカリオの腕の中から脱出して、自分の尻を抑えて後ずさった。いやもう、手遅れなんだけど、とヴァッカリオは思いながらアポロニオを見る。そう、今はもうずっぽりぐっぽり、根元までばっちり入るようになったのだ。
「そ、そんなわけが……」
「あるんだなあ、これが。だって、お兄ちゃんの最奥まで最近はいるでしょ」
いつもお兄ちゃん死んじゃう、って気持ちよすぎて泣いてるじゃん、とヴァッカリオは余計な一言も口から滑らせた。途端にアポロニオの顔が真っ赤になる。わなわな、と震えたと思ったら、音速の踏み込みでヴァッカリオの腹部に左ストレートパンチが決まった。
「ぐふっ」
「お、お前は! ひ、人の体をなんだと……!」
腹部を抑えて床に蹲るヴァッカリオを軽蔑した眼差しで見下ろしたアポロニオは、わかりやすく頭の上に怒りの蒸気をぷすぷすと上げながらコンロの前に戻っていった。フライパンを熱して、卵焼きを作る準備を始める。
アポロニオが朝食の支度を終えた頃に、ようやくヴァッカリオは立ち直り……その頃には、あんなに元気いっぱいだったアレもしなしなとしなびていたのであった……。
仕方ない、今夜、ちゃんとお兄ちゃんに「全部入る」ことを証明しないとな、とヴァッカリオはしなしなの股間を見下ろしながら、ため息をついた。
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