10月分Web拍手お礼SSまとめ - 8/10

お兄ちゃんと付き合い始めて、めっちゃスパダリ雄感マシマシしていたヴァが夢の中で聖母お兄ちゃんに「わからされて」しまう話(この話はヴァカアポです)

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※夢オチとはいえ、母乳が出たり、ヴァが赤ん坊扱いされてたりするので、そういうネタが苦手な人はご注意ください
※書き終わってなんですが、自分でもこればっかりはめちゃくちゃ人を選ぶと思います……

 

 

 

 

 

 

わからされた。

ヴァッカリオは目を開けたまま、布団の上で天井を見ていた。

……完全敗北。まさに、そうとしか言いようのない夢であった。

昨今、アダルト漫画やゲームなどで「わからせ」というジャンルが流行っている。生意気な少年少女に大人のおじさんおばさんが「大人の厳しさをわからせてやる」といったニュアンスで使われている、「わからせ」。

ヴァッカリオは今、夢の中でアポロニオお兄ちゃんに「わからされ」てしまった。

「うそだろ……」

顔を覆う。恐ろしい夢であるはずなのに、ヴァッカリオの心はあまりにも満たされていて、それがまた悔しさを煽ってきた。

ヴァッカリオとアポロニオは、男女の仲として付き合っている。セックスもまあまあ、楽しんでいる仲だ。

そんな中で、ヴァッカリオはアポロニオに対していわゆる大人の男として、これまでリードをしてきた。時にアポロニオを少しいじめてしまったりしつつも、大人の男の包容力で甘やかし、可愛がってきた。デートでも、夜の性行為でも。

しかし、だ。しかし、そんなスパダリ、雄、として立派にやってきたヴァッカリオが。夢の中のアポロニオに、負けてしまったのだ……!

「む、ヴァッカリオ、起きていたのか」
「う……お兄ちゃん……」

ヴァッカリオは寝室に入ってきた兄をちら、と見て、気まずそうな声をあげる。アポロニオはその様子を不審がりながらも、朝食の準備はできているぞ、とだけ言ってリビングに戻っていった。

「朝食の準備、かあ……」

ため息をついたヴァッカリオは、もそもそと動き出す。

……どうしても、夢の内容が頭から離れない。アポロニオお兄ちゃんに「わからされて」しまった自分は、今日、ちゃんとアポロニオをリードできるのだろうか……。

 

さて。ヴァッカリオがどんな夢を見たかと言えば。どんな、「わからせ」体験をしてしまったのかと言えば。

――オギャバブだった。バブゥだった。

なんだかよくわからないが、夢の中でヴァッカリオは赤ん坊になっているようだった。赤ちゃん用のベッドの上で、手足をじたばたと動かす。

腹が減ったし、なんだかおしりもむずむずするしでヴァッカリオは「誰かいないのか!」と声をあげた……つもりが、なぜか赤ん坊の泣き声でおぎゃあおぎゃあと叫ぶばかり。

そして、そこに現れたのが黄色のエプロンをしたアポロニオだった。アポロニオはヴァッカリオを抱き上げると、とても優しい声で「ミルクか?おむつか?」と聞いてくる。

しかも、ただ抱き上げるだけではなくて、ゆらゆらと心地よく揺さぶりながら、ヴァッカリオの頭を優しく撫でてくれるのだ。

さらにアポロニオは男であるはずなのに、エプロンと黒のハイネックシャツをぺろんとめくって乳首をヴァッカリオに差し出してくる。とても良い笑顔で「好きなだけ飲むといい」と言われて、吸い付いた乳首からは……甘くておいしい、母乳が出てきた。

夢の中のヴァッカリオは、そのミルクの美味しさに夢中になって、これでもかという勢いで乳首を吸い続けてミルクを飲みに飲みまくった。それでもアポロニオは「元気で良いことだ」とヴァッカリオを優しく見守る。

お腹いっぱいになるまで飲んだら、次はおむつを。そんな恥ずかしい、とヴァッカリオは嫌がった……はずなのに、アポロニオはスムーズにおむつを替えてくれる。そしてヴァッカリオはスッキリしてしまったのであった。スッキリ。赤ん坊だから仕方ないと思いたい……。

ミルクを貰って、おむつを替えてもらったら、またアポロニオが抱き上げて子守唄を歌いながらヴァッカリオをあやしてくれる。

ああ、なんと幸せで楽しい時間……!ヴァッカリオは幸福に包まれて、夢の中でまた眠りについたのだ。

「いやいやいやいやいやいやいやなんて夢みちゃってんのおかしいでしょ」

パジャマから普通の服に着替え終わったヴァッカリオは頬を両手で張った。おかしい、自分はアポロニオお兄ちゃんを甘やかして可愛がってとろとろにする、「大人の男」なのだ。

「ヴァッカリオ、どうした? 今日は朝から様子がおかしいぞ?」
「え、いや、なんでもないよ」

アポロニオがくるりと振りかえって心配そうにヴァッカリオを見上げてくる。……夢の中と同じ、黒のハイネックシャツと黄色のエプロンだ。

どうしよう、めちゃくちゃ気になる。そのシャツをぺろんとめくって、乳首に吸い付いたら、あの甘い母乳が出るのかどうか……。

「ヴァッカリオ?」
「……あのさ、お兄ちゃん、めっちゃ変なこと聞くんだけど……」
「なんだ? なんでもいいぞ、怒らないから聞いてみなさい」
「母乳、出る?」
「……は??????」

アポロニオはぽかん、とした顔をした。そりゃそうだ、出たら困る。だよなあ、と思いながらも、ヴァッカリオは残念がってしまった。

そう、「大人の男」「スパダリ」「雄感マシマシ」ヴァッカリオは、すでに「ママお兄ちゃん」にわからされてしまったのだ!どれだけ否定しても、あのミルクの甘さと子守唄の心地よさは忘れられないッッ!!!

「ごめんごめん、変な事聞いたね」
「……ヴァ、ヴァッカリオが、その、母乳が欲しいというなら……私も、頑張るのだが……」
「……は???????????????????」

ヴァッカリオの目の前には、頬を赤く染めて恥じらいながらも、両手を胸に当てるアポロニオの姿があった。

……間違いなく、ヴァッカリオを全力で甘やかしてオギャバブさせてくれる、ママお兄ちゃんの姿が、そこにはあった。

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