ヴァカアポじゃないんですけど。オペホリのちら見せ見たフォロワーが「ザグレウスはレンタルし放題」という話をして、そこに端を発して「ヴァの作った武器を片っ端から使い捨てる進撃のお兄ちゃん」というネタにたどり着いたので、そんな話です。つまりヴァカアポではないし、とても短いギャグ。
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プッ、とアポロンVIが血液混じりの赤く染まった唾液を吐き捨てた。隣でディオニソスXIIも額から垂れる血を拭いながら体を起こす。
「……まさか、私の攻撃をすべて吸収してくれるとはな」
苦々しく呟いたアポロンVIをちらと見たディオニソスXIIが大げさに肩をすくめる。
「吸収したうえに攻撃に転化されたらたまんないね」
「全くだ」
ディオニソスXIIはふわりと周囲にネクタルを浮かべた。アポロンVIはそれを見て口角をあげる。言葉は無くとも、何をしたいか、何をすべきかはお互いにわかっている。
「で、アポロンVI様は相手にならないから引っ込むってか?」
「まさか」
アポロンVIが手をディオニソスXIIに向け、催促するように動かす。「何がお望みで?」と揶揄うように尋ねれば、アポロンVIは低い声で「なんでも」と突き放すように言った。
やれやれ、こりゃあ負けず嫌いに火がついたな、とヴァッカリオは内心で大きなため息をつきつつ、せっかくだからと面白そうにネクタルを操って武器を作り出す。
アポロンVIの攻撃が全て吸収されるなら、別の方法で攻撃すれば良いだけのこと。少し前ならば難しかったことも今なら容易く成せる。
「ほらよ」
差し出された手のひらに柄を乗せてやった。その瞬間、アポロンVIは武器を確認もせずに強く握りしめて走り出していく。
「おーおー、敵さんもかわいそうに……」
あっという間に小さくなったアポロンVIが何かを振るうたびに、敵の集団が虫けらのように飛び散っていくのが見える。
「……さーて、俺も行きますかね」
独り言を呟いたディオニソスXIIも最前線へ向けて走り出した。アポロンVIと一緒に大暴れするのも悪くない。
それに、ネクタルで作った武器の寿命はそこまで長くない。すぐに次の武器を所望するだろうアポロンVIのために、次は何を作ろうか、とディオニソスXIIは仮面の下で一人にやつくのだった。
後日、鉄球や釘バット、鞭などを振り回すアポロンVIの戦闘映像については、著しくイメージを損なうとして封印処理がなされたという。
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鉄球振り回すお兄ちゃんとか面白すぎでしょ
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