何がきっかけか忘れたんですけどTLが巨乳ネタ一色だったので乗っかった巨乳ネタヴァカアポ(ギャグです)
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「ヴァッカリオ……」
「お兄ちゃんどう? 似合う?」
ヤケクソ気味にヴァッカリオは言った。そのまま、胸と腰を突き出したいわゆるセクシーポーズを取る。
アポロニオは視線を彷徨わせて狼狽えたあとに絞り出すような死にそうな声で「にあう、と思うぞ……」と言った。それを聞いたヴァッカリオの目は死んでいた。
何が起きたかというと、いつもどおりにヴィランの謎攻撃を受けてヴァッカリオの胸は豊かな乳になっていた。豊乳だった。
「触る?」
「いや、結構だ」
アポロニオは難しい顔をしたまま、やんわりとお断り申し上げた。ヴァッカリオは複雑な気持ちを抱えつつも、うん、と頷く。これでアポロニオが喜んでこの豊乳を揉もうものなら、ショックを受けるところだった。自分で言い出しておいてなんだが。
ちなみに、女体化したわけではない。ヴァッカリオの男らしい体格と素晴らしい雄のシンボルはそのままに、胸だけが立派なモノになってしまったのだ。……もちろん、一緒に謎の攻撃を受けたウェスターを筆頭としたむさ苦しいディオニソスフォースのメンバーも全員、同じことになっており……。
つまり、髭面のマッチョな巨乳マン(女体化してないのだから、『マン』で合っている)がひしめく地獄と化していたのだ、ディオニソスフォースは。
そんな地獄にいられるか、とヴァッカリオは特別傷病休暇を申請し、ついでにアポロニオにも「ヴィランの攻撃を受けて大変なことになった」と連絡したわけだ。その連絡を受けたアポロニオは仕事を放り投げて帰宅してくれ、冒頭に戻る。
なお、アポロンフォースのメンバーと英雄庁はアポロンVIの休暇申請に両手を上げて喜んだらしい。
「……」
「……明日には、戻るらしいよ」
「……そうか、良かったな」
「……………」
確かに大変なことにはなっている。男の胸だからセーフな気もするが、この大きさはアウトではないだろうか、というアポロニオは困惑しながら視線を外していた。じっと見るわけにもいかない。
気まずい空気が流れる中、アポロニオは突然、ハッ!とした表情でヴァッカリオを見上げた。そのリアクションにヴァッカリオはピピピピーン!と来てしまう。これは……これは、アポロニオが謎の斜め上の発想をしたときの顔……!!
「ヴァッカリオ、そのヴィランは今どこに?」
「ディオニソスフォースで一時預かりしてるけど……どうしたの?」
「うむ、私も胸を大きくしてもらおうかと」
「なんてそうなるかな?????」
アポロニオは自分のつるっとぺたんな胸を手で揉むようなジェスチャーをした。何もないから、空気をワキワキしただけだ。ワキワキ。
「なぜって……お前は胸が大きいほうが好みなのだろう?」
「それどこ情報だよ!」
「『ムチムチ♡白衣の天使、Jカップバストでたっぷりご奉仕看病♡〜真夜中の濃厚性交巡回〜』」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
お前の部屋を掃除していたときに見つけたのだ、と胸を張るアポロニオと対照的に、ヴァッカリオは頭を抱えた。どこ情報も何も、自分の部屋が情報の発信源だった。
「せっかくの能力だから、有効活用してはどうかと……」
真剣な顔でそう言うアポロニオ。……有効活用。ヴァッカリオは思う、今、話題に上がってしまったAVの内容を。
巨乳な金髪ショートロリナースがご奉仕してくれるAVだ。そこに、誰かの面影を重ねていたのは気のせいではない。
そして今、アポロニオはなぜかやる気に満ちている。ヴァッカリオがヴィランへの面会を許可するだけで、もしかしたらリアルAVが手に入るかもしれないのだ……!
「いやいや職権乱用だよダメダメ」
「?」
「だいたい、おいらは巨乳が好きなわけではなくてでね……」
「嫌いなのか? 大きなおっぱい」
アポロニオがまた、何もない自分の胸をゆさゆさと揺らしている。……ヴァッカリオの目には、見えている。アポロニオの小さな手から溢れんばかりの、ふわふわな脂肪の塊が。夢いっぱいな塊が。ゆさゆさ揺れている。
「っ〜〜〜〜!!!」
「ヴァッカリオ?」
「ぐぐぐぐ…………いや、だめ! 相手はヴィランで事件の調査中なんだから! いくらお兄ちゃんでも私的利用はだめだよ!」
「む、それもそうか」
アポロニオは納得したようだ。その後に、改めてヴァッカリオの胸を見る。
「それにしても、触り心地は確かに良さそうだな。ヴァッカリオはこういうのが好きなのか?」
「……いや、自分にぶら下がってるのは好きじゃないね」
「では、ウェスター君の胸などは――」
「あ、それはもっと無理」
何が悲しくて野郎の胸を揉まなければならないのだ。アポロニオお兄ちゃんは野郎ではないからノーカンだ。
「とりあえず、こんなんじゃ表立って活動できないからね。今日はもうおとなしくしてるよ」
「それもそうだな」
なんか肩も凝ってきたし、とボヤきながらヴァッカリオはソファに寝転がった。アポロニオはキッチンに引っ込み、夕飯の支度をするらしい。
……件のヴィランがお勤めを終えて自由の身になった暁には、アポロニオの願いを叶えるのも悪い話ではないだろう。アポロニオも力の有効活用は推奨していたし、ヤる気満々のようだし。
ぐふぐふ、と胸の大きさに釣り合わないお下品な笑みを浮かべたヴァッカリオに、夕飯の準備に夢中なアポロニオは気づくことはなかった。
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ちなみにお兄ちゃんは「大きな胸」までしか想定してないので、そこから先のAVもかくやな濃厚セッについてはこんなの聞いてない!ってなります以上
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